強い力で揉みほぐすとどうなるか?


マッサージ店などでは、ものすごく強い力で圧すところもあるようです。

またそういう強い力で圧されることが好きな人も数多くいます。

これは人それぞれの好みなので、お好きなように揉んでもらってもいいと思います。


しかし、体を治す、健康な体を維持する、という観点からみると、
強い力で圧されたり揉まれたりすることは良いことではありません。

強い力で圧されると気持ちいいかもしれませんし、『効く』と感じやすいかもしれません。

ところが実際はその逆に体は硬くなり、血行不良を起こすことにもなりかねません

強い力で圧されるのが好きな人の多くは長年あちこちでマッサージや揉みほぐしを受けている人によく見られます。
長年通っているということは「治っていない」ということです。

ただ気持ちいいから、気持ちよくなりたいから、リラックスしたいから通っているという人はあまりいないのではないでしょうか?
そういう気持ちで行く事はありますが、ごくたまにですよね。

毎月のように「肩がこったから」「腰が痛いから」揉んで欲しいという感じで行く人は、強圧しが多い気がします。

良い状態を維持するためのケアとして、マッサージ等を利用する人は、そこまで強圧しではありません。


ではなぜ強圧しが良くないのでしょうか。

それは強く圧すと、ある組織が壊れてしまうからです。

図を見ていただくと、「ファシア」という組織が真皮(皮膚のすぐ下にある組織)のと筋膜(myofascia)の間にあるのがわかります。

このファシアという組織は網目状の弱い組織で、死んでしまうと無くなってしまうと言われています。

強圧しするとこの組織がすぐにつぶされてしまい、毛細血管の血流やリンパ液の流れを止めてしまうことになります。ですので、コリは取れず軽い血行不良が起こり、また症状が復活してしまうのです。

また皮膚や真皮もその都度強い刺激にさらされるので、体を守るために組織が硬くなってしまいます。

正座をよくする人は、足首やくるぶしの皮膚の角質が硬くなり、いわゆるタコができている人がいます。スポーツや仕事で何かを強く握る必要がある人は、手の皮が分厚くなっていたりします。

強く圧されるのが好きな人の肩の皮膚は、このような状態と同じようになってしまっている人もいます。

さすがにタコのようにはなっていませんが、部分的に皮膚が硬くなっている人は案外います。少なくとも、皮膚の感覚は麻痺してかなり鈍感になっています

ここまで来てしまうと、しばらく皮膚への強い刺激は避けなければもとに戻りません。マッサージはやめて、揉みほぐさない整体や鍼での施術に切り替えるか、運動を念入りに行って改善させていくしかありません。

当院でもたまに強く圧すこともありますが、必ずファシアを復活させる手技も後から加えていますので、ご安心ください

これらの事をご理解いただけたら、「筋膜リリース」と謳っているローラー器具は、本当の意味で筋膜がリリース(解放、緩む)されることはないということが分かります。どちらかというとセルフマッサージという感覚で使うくらいなら良いかもしれません。

ちなみに本当に筋膜が癒着のような状態からリリースされ滑りがよくなると、関節の可動域があがります。しかもリリースされるのも数秒で済みます。

もしローラーをお持ちの方がいましたら、使う前に可動域を確認し、いつもやっているように使ってみて最後もう一度可動域を確認してみてください。

使用後に明らかに可動域が広がっていれば、そのままの使い方でOKです。もし変わっていない、または逆に硬くなってしまっていたら、使用をやめた方がいいかもしれません。


マッサージだけでは効いている気がしない、という方は強すぎているか、または別の原因があるかもしれません。

お気軽にご相談ください。



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