原始反射ってご存知ですか?

原始反射」とは簡単にいうと、赤ちゃんの頃にみられる身体反応です。

脊髄ガラント反射やモロー反射などちょっと聞きなれない言葉が多いです。というのも、この反射は成長とともに徐々に消えていく反射ですので、大人になってしまえばあまり関係がなくなりますので、医学関係や保育関係の人以外はあまり耳にしたことがなくて当たり前かもしれません。

しかし、この原始反射が実は大人になっても残存していることがわかってきました。

というより100%完全に消えることがないのかもしれませんが、かなり強く残存していることがあります。

この原始反射が残存していると大人になってから様々な問題につながる可能性があるのです。

大きく分けると、
①人格形成や性格などに影響
②精神状態に影響
③運動機能に影響

このように分けられるかと思います。

①と②にはやや近い部分があります。

なぜこのような影響が起こってしまうのかというと、原始反射は赤ちゃんの反応であり、本来は成長(前頭葉の発達)とともに消失していくもので、それが残っているということは、まだ未熟な部分があると言えるのです。

多くの人は目立たない程度に抑えられていますが、強いストレスに晒されると一時的に反射も浮上することがあります。場合によっては反射が出続けていることもあります。

そのため、強い光や音などの外界の刺激に弱かったり、社会生活の人間関係の様々なストレスに弱かったりします。その結果、思うように社会生活を送ることが困難に感じることがあったり、必要以上に心配になったり不安になったり、情緒不安定になることもあります。

また運動機能にも影響がでることがあり、遠近感がうまく捉えられず、球技などが特に苦手になります。またスキップができなかったりします。大人になると運動する機会が減るため、それほど問題にはならないのですが、場合によっては車や自転車などの運転に支障がでることもあります。

運動機能の面では、機械の操作が苦手だったり、細かい作業ができず不器用だったりすることもあります。また他の人が楽にできることでも、難しく感じたり時間がかかり過ぎたりすることもあります。

こうなると仕事がはかどらず、場合によっては仕事を続けることが困難になる場合もあるでしょう。

このように様々なストレスを抱えながら生きていくことになってしまうため、人格や性格に悪影響になってしまうこともあるわけです。


また、ある程度ストレスを我慢できていても、身体面で背中や腰の緊張が強く、痛みなど問題を抱えていることも多いです。またストレスに耐え続けているので、うつ病、自律神経失調症、副腎疲労症候群などでアレルギー血糖睡眠などに影響がでることも多く見受けられます。

当院では、膀胱系の問題を抱えている方も多く見受けられます。

夜間にトイレで起きる高齢者は多いと思いますが、実はこれも関係していることがあります。また昼間もトイレが近い人は、より確率が高まります。

また発達障害がある場合も、原始反射が強くみられることが多いです。机に座っていることが嫌だったり、黒板の文字を見てノートに書くことが困難だったりするので、学習効率がわるく、学力の低下を招いたりします。


このように様々な問題が起こり得る可能性があるのです。

ですからできるだけ早く原始反射を消失(これを統合といいます)させるようにしておいた方がいいでしょう。

以下に原始反射と残存している場合の特徴を挙げておきますので、思い当たることがあるかチェックしてみてください。

恐怖麻痺反射(重要) 

 ・ストレスに弱い

 ・肌、音、視覚的な変化などへの感覚過敏

 ・状況が変わったり、驚くような出来事が嫌い

 ・柔軟に対応できない

 ・疲れやすい

 ・すぐに息をつめる(止める)

 ・人前で恥をかくような状況が怖い

 ・自己信頼、肯定感が低い

 ・愛情を受け取るのも表現するのも苦手(本当は好きなのに、「嫌い!」というなど)

 ・自己否定が強い

 ・極度な恐れ、被害的な妄想

 ・新しい活動を嫌う、特に誰かと比較されたり、優劣が出るような活動

 ・かんしゃくをおこす

 ・ストレス状況で固まる(考えることと動くことが同時にできない)



【モロー反射】(重要)

・突然の音、光、刺激に過敏に反応する

・新しい状況や活動への参加対応が難しい

・衝動的な振る舞い

・思考や注意がそれやすい

・不安や心配をしやすい、過剰にしてしまう

・感情的、社会的な未熟さ

・偏食、食品添加物への過敏

・活動過多(ハイパーアクティビティ)

・ADHD(多動)

・副腎疲労症候群、アレルギー、喘息、慢性的な病気

・乗り物酔いしやすい



【吸綴反射/探索反射】

・言葉や発音の問題

・飲み込んだり、噛んだりすることが困難

・話しながら同時に手作業することが困難

・書くときに頻繁に舌や口が動く

・噛んだり、話したりするときに、特に手が不器用

・不正咬合Class II (下顎が奥に入っている:受け口の反対) ・口周りの感覚過敏

・舌が前に突きだしている

・口から食べ物をこぼす、たらす

・話すことの問題

・噛んだり、話したりするときに、特に手が不器用

・ホルモンバランスが悪い



【脊髄ガラント/ペレーズ反射】(重要)

・座っていて、もぞもぞとたえず身体を動かしている、動かしたくなる

(子供の頃そわそわ落ち着きのないと言われた)

・注意と集中が続かない

・歩き方がぎこちない

・小学生になってもおねしょをしていた

・夜中にトイレに2回以上起きる

・日中もトレイが近く、外出に気を遣う

・脊柱側弯症がある。

・機械操作、物の取り扱いが雑、不器用

・運動やスポーツにおける身体柔軟性や機敏さがない

・腰痛や背中が緊張している。常に張っている、または硬い



【パーマー反射/足底反射】

・微細運動能力に欠如(手先が不器用)

・不適切な鉛筆握りや手書き能力の不足

・ピアノをひいたり、手作業するときに姿勢が崩れる

・アイデアを紙に書き出すことが難しい(処理に時間が掛かる)

・机やパソコンで作業するとき、姿勢が悪いか、背中に痛みが出る。

・歩き方がぎこちない

・走り方が不器用

・バランスが良くない

・靴をはくときに指が巻いているので、靴の脱ぎ履きを学ぶのが困難

・走りながらバランスや身体協調性がいるスポーツが困難(サッカーなど)

・歩行や立っているときに、腰に痛みを持ちやすい

・むこうずねが痛い、硬い

・ねんざがクセになりやすい

・暗いところで歩くのが難しい(視覚がバランスをとることの助けになりにくい)



【緊張性迷路反射】

・へなへな、ふらふらしている

・バランス感覚が良くない

・動きがぎこちない

・でんぐり返しが綺麗にできない

・姿勢良く座れない

・方向・空間感覚をつかみにくい(ボールの受け取り、黒板の文字)

・視覚の問題(字が飛び出して見えるなど)

・空間、距離、奥行きやスピード感がつかみにくい

・全身運動の協調性が低い

・机で学ぶときに、読むことを嫌がる、疲れる

・机の前で正しい姿勢を維持することが困難

・本来持っている能力ほどにスポーツのパフォーマンス(成果)が上がらない



【非対称性緊張性頸反射】

・手と目の協調の困難

・文字を書くのが苦手、遅い

・ぎこちない鉛筆の握り

・黒板の文字を写すのが難しい

・読んでいる文字や列をすぐ見失う(どこを読んでいたかわからなくなる)

・キャッチボールが難しい

・正中線をまたぐのが難しい(例えば、右利きの場合、ノートの左側に書くのが困難)

・バランス感覚が悪い

・体の左右を別々に動かすことが難しい

・利き手・目・耳が確立しない(学習に大きな問題がでます)

・距離の認識が難しい

・スポーツ全般が苦手

・大人の場合、慢性の肩こりや首の問題を持つ


特に(重要)とした3つの原始反射については、できるだけ統合しておいた方がいいと考えています。この3つがベースにあることで、他の反射も統合しずらくなっているからです。

そして性格や人格などを形成する部分にも影響を及ぼすので、できるだけ早いうちに統合しておくことが望ましいです。

当院では原始反射の統合も「ここから解放セラピー」の中で行っております。また定期的にワークショップを行い、原始反射統合のお手伝いをさせていただいております。


気になる方はお気軽にご相談ください。

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